個の多様性尊重とチームの戦力たる人材育成の両立
ゲーム学科の特徴について教えてください
原:入学時から「企画」「デザイン」「プログラム」の3分野に分かれて教育を行っている点が挙げられるでしょう。もちろん、ゲーム概論をはじめゲーム史や企画基礎、CG基礎、プログラム基礎、コンピュータ概論など全分野の学生が身につけておくべき教養として一通り共通専門科目を開講しており、まずは幅広くゲームを学問として学ぶ環境が整っています。ですから1年生は、分野ごとに分かれている感覚をあまり持っていないかも知れませんね。2年次になると各分野でワークショップという授業、また3分野の学生でチームを組むゲーム制作という授業が始まりますので、このあたりから学生たちは分野別に分かれていることを実感するでしょう。
2年次からゲーム制作を体験するのですね
原:ゲーム制作の授業では、学生たちに複数名のチームを組ませて1年かけてアクションゲームを制作します。メンバーは教員がその時点での力量などを考慮して選んでいます。2年次の制作では、技術を学びつつ並行してゲームを作っていくので出来ることも限られていますが、面白いアプローチをしてくるチームもあります。自分の得手不得手を考察したり、さまざまな気づきができる学生は、3年次以降の伸びが違うと思いますね。
3年次では2本の柱があり、ゲーム制作応用とゼミになります。ゲーム制作応用が2年次と違う点は、チームでも個人でも良いことです。そして制作するゲームに縛りがないことです。もちろん最終的に実現可能なものでなければダメですし、新規性や研究的であることなどの条件はあります。また企画を通す段階での審査も、2年次よりも厳しく判断するようにしています。個人制作を認めているのは、チーム制作が苦手だったりチームよりも独創性を出しやすい学生がいたりする点を考慮したものです。実際、ゲーム制作においては、かつては各分野の専門家が必要でしたが時代とともにゲームエンジンの普及や情報の充実が進み、ゲーム制作環境が変化しています。個人制作でもクオリティの高いゲームが制作できるようになっています。

